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躁うつ病・双極性障害

躁うつ病(双極性障害)
とは

躁うつ病(双極性障害)とは双極性障害は、うつ病と同じく気分障害の1つです。
これまでは、「うつ病」とともに「躁うつ病」という病名が一般的に用いられていましたが、近年は双極性障害という病名が使用される傾向にあります。
双極性障害とは躁うつ病(躁鬱病)と同じ意味であり、抑うつ状態(鬱病エピソード)と躁状態(躁病エピソード)という二極性の症状が現れます。
また、躁状態とうつ状態が同時期に現れる場合もあり、これを混合状態と言います。

躁うつ病(双極性障害)のⅠ型とⅡ型

双極性障害は「双極性障害Ⅰ型」と「双極性障害Ⅱ型」に分類されます。
「双極性障害Ⅰ型」は躁状態が目立ちやすいケースで、「双極性障害Ⅱ型」は躁状態が軽度なケースです。
双極性障害の大半は「双極性障害Ⅱ型」です。

躁うつ病(双極性障害)と
うつ病の違い

躁うつ病(双極性障害)とうつ病は完全に異なる疾患です。うつ病は、やる気の低下や不眠、気分の落ち込みなど、うつ症状のみが現れる疾患です。しかし、躁うつ病(双極性障害)は躁状態や軽い躁状態、もしくはうつ状態を何度も行き来する疾患です。双極性障害の方はうつ状態で病院にお越しになるため、医師の診察のみでは即座に診断を確定できません。症状の推移を確かめながら、軽い躁状態もしくは躁状態になった場合、双極性障害の診断になります。

うつ病

躁うつ病(双極性障害)の
原因

双極性障害は、ドーパミンを含む脳内の神経伝達物質のバランスが乱れることで発症すると言われています。
脳内の神経伝達物質のバランスが乱れるのは、遺伝的な要素が関わっているとされていますが、うつ病に比べて原因遺伝子がいくつかあると発症する確率が高まります。
双極性障害は遺伝子的要因とともに、生活環境(食生活や睡眠)の崩れやストレスなどの環境的要因も合わさって発症する可能性が高まります。
また、発症する前の性格(病前性格)としては、ユーモアがある、周りへの配慮を欠かさない、社交性がある、現実的な方が双極性障害になりやすいと考えられています。中学生から高齢者の方までどのような年代の方でも発症しますが、特に発症しやすい平均年齢(好発年齢)は30歳頃だと報告されています。

躁うつ病(双極性障害)の
症状(種類)

双極性障害の症状は、「躁状態」「軽躁状態」「うつ状態」の3つのタイプに分けられます。

躁状態

躁状態はうつ状態と真逆の状態です。
とにかく気分が高揚し、幸せでポジティブな気持ちになり、ご本人は病気だとは捉えられません。普段の生活に影響を及ぼすほどの過剰な躁状態のことです。

軽躁状態

軽躁状態とは、その名の通り軽い躁状態のことです。なお、すべての軽躁状態が病的とは限りません。具体的には、徹夜明けの空元気の状態や、少しアルコールを摂取して気分が高まって気持ちが大きくなっている状態なども軽躁状態ですが、普段の生活に影響を及ぼさない程度であれば心配不要です。

うつ状態

躁うつ病(双極性障害)とは双極性障害の方はうつ状態の時期に不調を訴えます。
代表的な症状として「抑うつ気分」と「興味・喜びの喪失」の2種類があります。
抑うつ気分は、一日中気分が晴れない状態が何日も継続する状態です。一方、興味・喜びの喪失とは、あらゆることに関心を持てず、嬉しい・楽しいなどの気分にならなくなる状態です。また、自責感、やる気の減退、自殺念慮、体重の増減、早朝覚醒、倦怠感(疲れやすい)などの数多くのうつ状態の症状の中で、5項目以上が少なくとも2週間毎日現れる状態をうつ状態と呼びます。
大半の方はご自身が軽躁状態や躁状態だと気づかず、うつ状態になったタイミングでご自身をうつ病だと考えて来院される場合が多いです。
そのため、双極性障害は医師が適切に診断することが大切です。

双極性障害(躁うつ病)
の治療

薬物療法

通常の医療機関では、双極性障害を治療するために気分安定薬や抗精神病薬を用います。しかし、双極性障害は再発予防の治療を行わなければ、何度も再発しやすい病気です。
再発予防に適した気分安定薬や抗精神病薬を、適切な方法で長い期間服用することでコントロールが可能となります。
その一方で、お薬を減らすことで離脱症状に悩んだり、お薬の副作用や長期的にお薬を飲むことが心配だったり、お薬の効果がなかったりする場合もあります。このような方は、お薬を用いないTMS治療がお勧めです。この治療は双極性障害の治療だけでなく、再発も防ぐ効果もあります。

TMS治療
(経頭蓋磁気刺激療法)

TMS治療

当院ではTMS治療(経頭蓋磁気刺激療法)を実施しています。体への負荷をできる限り抑えるとともに、短期集中治療を行うことが可能です。

  • 再発を予防する
  • 躁状態を速やかにコントロールして社会生活への影響を限りなく小さくする
  • 1日でも早く通常の社会生活を送る
  • 薬物療法を実施している場合、お薬を休薬・中止する
  • うつ状態が原因の自殺を防ぎ、つらさを軽減する

TMS治療について

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