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不登校・引きこもりとは
不登校とは、学校へ通っていない、もしくは通う回数が極めて少ない状態です。いじめ、対人関係、学業が難しい、家庭環境など様々な原因で長期間にわたって不登校状態が続くと、社会に馴染めない、学業の遅れなどに繋がります。
引きこもりは、家から外にほぼ出ない状態です。社会的な繋がりがほとんどないため、社会的に孤立してしまい、うつ症状が現れる場合があります。
また、広い意味での「不登校」は12万人程度、「引きこもり」は70万人程度いると考えられています。
不登校や引きこもりは疾患や病気ではなく、その状態になってしまう過程に数多くの精神疾患が関与していると考えられます。
不登校とは
文部科学省によると、「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にあること(ただし、病気や経済的な理由によるものをのぞく)」で、30日以上休んでいる場合を不登校と定め、様々な調査を実施しています。
ひきこもりとは
厚生労働省によると、次の5つに該当する場合を「社会的ひきこもり」と定めています。
- 仕事をする、学校に通うなど社会参加活動を行わない方、行えない方
- 生活の中心が家である
- このような状態が半年以上継続している
- 学校や仕事に行っていないが、友達など家族以外の人と仲良くできている方は除く
- IQ50〜55程度の中等度以上の知的障害者や、統合失調症などの精神疾患を発症している方は除く
不登校・ひきこもりの症状や特徴
不登校は「通学しない」のではなく、「通学できない」ことで症状が見られます。初めの頃は、通学当日や通学の用意をしている前日に、吐き気や腹痛、頭痛などが現れます。そこから、少しずつ朝起きるのが困難となっていき、体の調子の悪さとともに、抑うつ気分・意欲低下・倦怠感などの精神的な症状も出てきます。しかし、学校が休みの日にはある程度活力が戻るため、ご家族から見ると甘えているかのように見えて不安になります。
このタイミングで無理矢理通学させようとすると、前述の症状の増悪、スマホ依存、ゲーム依存、昼夜逆転などがみられる傾向があります。それでも無理に通学させようとすると、言動が暴力的になったり、抑うつ状態になったりする場合があります。
不登校・ひきこもりの原因
不登校になるきっかけや原因は数多くありますが、知的障害、自閉性スペクトラム症、ADHD、うつ病、適応障害(ストレス反応)などの様々な精神的な不調が関係していることも珍しくありません。
不登校・引きこもりの診療
心理療法
カウンセリングや心理療法では、専門家と話し合いをして、引きこもり、不登校状態から脱することを目指します。治療は会話のみなので、1回か2回ほど話すだけだと効果は得られません。何回も話し合うことで、考え方を柔軟にしていくことが大切です。