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rTMS治療
(反復経頭蓋磁気刺激療法)とは
rTMS治療とはお薬を用いずに行う、アメリカで考案されたうつ病などに対する最新治療法です。rTMSとはrepetitive Transcranial Magnetic Stimulationの略称であり、日本語では反復経頭蓋磁気刺激療法と言います。
今までよく行われていた抗うつ薬での治療法とは違い、磁気刺激により脳の特定部位を活性化して脳血流を増やし、衰えた機能を回復させます。
副作用が少なく安全面でも優れており、以下のような症状がある方にお勧めです。
- お薬を使っているが、効果が乏しい
- お薬の副作用のせいでお薬を飲み続けられない
- ずっと継続して飲んでいるお薬を中断したい
- 向精神薬を飲みたくない
- 可能な限り速やかに治したい
- 副作用の性機能障害がつらい
- 今後妊娠予定がある、または授乳中の女性
治療期間は治療頻度によっても異なりますが約3週間~5週間程度と短期間で、今まで薬物療法を行っても状態が良くならなかった患者様にも有効です。麻酔なども不要であり、1回あたり約6分間、ゆっくりと落ち着いた状態で磁気刺激を行います。
rTMS治療(反復経頭蓋磁気刺激療法)の
メリット・デメリット
メリット
ほとんど副作用がない
rTMS治療の大きなメリットとして副作用が少ないことが挙げられます。治療で傷ができることもなく、お薬を用いた治療よりも体への影響が少ないです。
薬物療法で効果が乏しい場合でも有効な場合がある
これまで薬物療法を行って効果が現れなかった方でも、rTMS治療を行えば効果が見られるケースも多いです。第2の治療の選択肢として効果が見込める治療法です。
短期集中的に治療を行える
治療は1回6分程度であり、1日に複数回行うことで約3週間~5週間程度の短期間で集中的に治療を行えるので、他の治療法よりも普段の生活に影響が出にくいです。
薬物療法を行わない方でも実施できる
薬物療法をしたくない方や実施できない方でも、rTMS療法を行えます。
デメリット
保険診療ではない
当院のrTMS治療は、一般的に自費診療として行います。
効果が現れないこともある
rTMS治療は、それ以外の治療方法よりも効果が現れやすいですが、効果が出ない場合もあります。抗うつ病薬が無効な治療抵抗性うつ病の患者様にTMS治療を行うと、約30~50%の方の症状が治ったという報告があります。
数字だけを見ると効果が乏しいようにも思えますが、お薬を飲んで効果が出なかった患者様に対する治療法としては、他の治療法よりも十分に有効と考えられます。
受けたことがある患者様が少ない
rTMS治療は最近できた治療なので、それ以外の治療法と比べて日本の患者様の経験人数が多くはありません。ただし、アメリカでは保険適応もされており、一般的な治療法です。当院では、実施者の基準を満たした医師が安全面に配慮しながら適切な治療を行います。
注意点・受けられない方
rTMS治療はとても有効な治療ですが、特定のご病気の方や身体状態の方は受けられない場合がございます。
当院では医師による詳しい説明がございますのでご安心ください。